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ここは名探偵エコナンの事務所。

簡素な室内には、ところ狭しと本が詰まれている。

今日はどんな事件が舞い込んでくることやら。

事務所(凡人には、ただのアパートに見えるよう細工してある)のオーナー・エコナンは

椅子に座りながら、とある事件の資料を読んでいた。

それは、つつましく幸せに生きる24歳乙女を襲った、

実に忌わしい、いや、今となっては懐かしい、事件の記録であった・・・。







「コーヒー間違え事件」



序論

エコ(仮名)の体の90%はコーヒーで出来ている。

しかし、都内随一の優雅さを誇るエコ邸にはインスタントコーヒーしかない。

(この場合の優雅というのは広さに反比例する)


コーヒー好きなくせに、コーヒーメーカを置く場所より、

本棚のスペースが優先される家。

人間より、本のほうが居心地がいい造りである。

とんだ、コーヒー人間だ。

黒けりゃいい。

飲めないほどまずくなけりゃぁ、いい。

(予断だが、エコは「飲めないほどまずいコーヒーを出すチェーン店」を知っている)


会社でおいしいコーヒーが飲めるから、家で飲むコーヒーは、香ればいい。

それが、エコの哲学だった。

東京のまずい水道水で飲むのも、慣れた。

(田舎の水で入れたコーヒーはほんとにうまい。
 帰省するたびに「コーヒーを飲みにきたんだなぁ」と
 思わずにはいられない。
 東京の水道水は、まずくて死にたくなる。
 でも飲む。
 人はこれを、「緩慢な自殺」と呼ぶ。)


今回手に入れたのは

「ブレンディ お買い得パック」

400gも入って400円以下。鶏肉並に安い。やはり罠か。
安いわけ


いつもと違うブランド。

価格がいつものと比較して半分。安すぎる。

なにか裏があると、純粋なエコは想像すらしなかった。

いつも買っているのは置いてなかった。

しかたない。

背に腹は変えられない。

コーヒーなしでは生きていけないエコの宿命。

それが、事件を呼び寄せたとも知らずに・・・。




第1章



「あれ? なんか浮いてるよ?」

エコが好奇の混じった声を上げた。

日曜日の朝。

毎朝恒例の入れたてのコーヒー


その舞台の準備中のことだった。

誰に話しかけたかと言えば、仕事中(モンスター狩り)のダーリン。

独り言に近い働きしかしない。


先日買って来た「ブレンディ お買い得パック」。

いつものビンに詰め替えたとき、

とても深いイイ香りがした。

これは期待できる! エコの胸は弾んだ。


偽装したコーヒー
偽装
エコはこの手の偽装を好んでよくやる。
とくに洗剤・調味料・服などは、偽装のために存在すると言っても過言ではない。




しかしその正体は・・・





ドリップ用だった。(はい、気づいてた人~、お手上げ!)





第2章



このままでは飲めない。

エコは思索する。

(ようは・・・濾【こ】せばいいんだわ!)


とりあえず・・・




油こし器(エコの手作り)でこしてみた(゜∀゜)





なんか・・・


虹が浮いてる。

(虹を見てみたいひとは、油こし器でコーヒーをこしてみよう♪)





第3章

しぶしぶドリッパーを買いにいく決意をする。

実際に買いにいった日までのタイムラグ・1週間。

それまで油こしry・・・

思い出したら気持ち悪くなってきた。

ダーリンは見かねて

「インスタントを買えばいいじゃない」(←優しい)という。




そんなわけにはいかない(゜Д゜)



そうしたら、この粉さんは捨てることになるだろう。


そんなわけにはいかない。


エコだけに。←もはや弱気。






終章



そして、今に至る。

ドリッパーも購入。


小さいが、100万馬力。
救世主

お湯を沸かせば香り高いカフェインが摂取可能になった。

しかし。 エコは考える。


次は、どっちを買おうかしら・・・。


コーヒー粉の残りは、あと20杯分くらい。

それまでに答えが出せるのだろうか。

考えながら飲んだコーヒーは、すこし、苦かった。












読み終わるとエコナンは、サイドテーブルに置かれたコーヒーを眺めた。

「黒けりゃいい、か・・・」



コンコン



事務所のドアをノックする音がした。


(さて、今度はどんな事件が飛び込んでくることやら)


エコナンは、椅子から体を離した。









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