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そんなばかな……。


目覚めて真っ先に視覚が認識したのは、
巨大なガンダムのフィギュアと、段ボールに入ったKの変わり果てた姿だった。
ガンダムをKが購入したことは知っていた。
近々配達されるだろうと話していた。
それがここにある。
おかしいのは、段ボールに入っているのがどう見てもKだという点だ。
Kはガンダムになったのだろうか。

私が寝ている間に何が起きたのだろう。
Eは部屋中を見回し、玄関の鍵とチェーンロックを確認した。

順番に記憶をたどる。
まずはKの生存を確かめる。
望んだ反応はない。
何かの発作?
事故?
それとも……自殺?
Eは思考をめぐらす。
いや、自殺はない。
では……他殺?
この部屋には誰もいないのに。
寝起きでぼやけていた意識が、徐々に覚醒するのを感じる。

窓の鍵も確認する。
締まっている。
間違いなく、この部屋に出入り可能な扉はない。
ということは、密室?
まずいことになった。
Eは自問する。

最後の記憶はいつだ?
私が眠っている間、Kは何をしていた?
このガンダムはいつからある?
この段ボールに入って届いたのだろうか?

差出人の書いてある紙を探し出す。
間違いない。
これは今朝届いたものだ。
そして受け取ってから、長くとも10時間はたっていない。
しかし寝すぎた……。

Eは、ほんの少し後悔をし、首を振って自分に言い聞かせる。
誰かが侵入して、Kをこんな目に?
そして私が寝ているうちに脱出し、鍵をかけた?
可能性はそれしかない。
Eは鍵を探す。
2つある。
EとKの分である。
持ち去られた形跡はない。

いや、密室の謎はひとまず置いておこう。
私が長い時間寝ていたのも、もしかしたら犯人の仕業かもしれない。
眠りから目覚めないガスを吸わせられた……とか。

Eは考えながらKに目をやる。

そしてガンダムのフィギュアが、何か握っていることに気付き歩み寄った。



つづく
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